「苦いパテ」レックス・スタウト

EQ#32(8303)掲載のネロ・ウルフシリーズの短編。ウルフが口にしたレバーのパテを、思わず吹き出してアーチーの顔にぶっかけるところから始まる。このシーンは傑作。ウルフは毒だと主張するが、実際はキニーネなるものが混入していた。私はある人物が白々しいうそをついた瞬間に犯人が分かってしまった。結局その嘘のせいで犯人はわれるのだが、その人物は特にアリバイ工作をする必要もなかったわけで、正直推理ものとしてはいかがなものだろうか。
参考キニーネ - Wikipedia