決断者

SFマガジン2003年8月号掲載。ある男が、脳のあらゆる変化を視覚情報として認識できる眼帯を手に入れた。視覚情報は光の信号として認識されるが、それは鼻や睫毛と同様、常時視界に入っているために、脳には見えているものとして認識されない。それは自分の感情の変化を表し、見えていなくとも認識され、ある日突然、男は自分の感情の変化を自由に知覚することができた。
本編は、という理解でいいのでしょうか。相変わらず詐欺的なテクニックで読者を煙にまくイーガンの短編。