七回死んだ男

七回死んだ男 (講談社文庫)

七回死んだ男 (講談社文庫)

これはおもしろい。主人公は、ときどき一日を9回も繰り返してしまうという特異な体質。繰り返す日は自分では選べず、ある日突然やってくる。ある日、祖父の殺人事件に出くわすが、その日を繰り返すことになる。主人公は、繰り返す限られた一日の中で、殺人を阻止しようとするが、どうやってもやっぱり殺人は起きてしまう。そして繰り返しの9日間が過ぎたあと、さらなるどんでん返しが。
主人公の時間的空間的能力をSFチックに制限した環境で、ミステリーのおもしろさをうまく料理した作品。