ZOO

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乙一のいろんな面が見れる短編集。特に「変」な話がいっぱい詰まっている。どんな変さかというと、目が覚めると姉と二人でコンクリートで囲まれた部屋で目覚める「SEVEN ROOMS」の不条理さ、誰もが自分の言葉道理に行動するという少年の「神の言葉」のグロテスクさなどなど。特に最後の自殺志願者とハイジャック犯が飛行機の中で対決する「落ちる飛行機の中で」なんか傑作だ。乙一の短編集では一番のお勧め。