さみしさの周波数

さみしさの周波数 (角川スニーカー文庫)

さみしさの周波数 (角川スニーカー文庫)

私には2作目の乙一。せつないというか悲しい話が多い。悲しくない「手を握る泥棒の物語」がマイベスト。壁に穴を開けて物を盗もうとしている泥棒と、その泥棒に腕をつかまれた少女の話。泥棒は自分の証拠になるものを壁の向こうに落としてしまったのだが、穴は手でふさがれている。手を離すと逃げられる。どうしよう。って変な話。