まどろみ消去

まどろみ消去 (講談社文庫)

まどろみ消去 (講談社文庫)

森博嗣は短編には向いていないのではないか、と思わせるくらい筆の運びが悪い。よかったのは、S&Mシリーズの短編2編と「真夜中の悲鳴」である。私がこれらをよいと思うのは、私が理系大学出身で研究職にあこがれているからだろう。自分の知らない生活、世界を覗かせてくれる作品には、不思議と評価が高くなる。つまり偏った意見だということ。