ドラゴンランス伝説

ドラゴンランス伝説 6 〈奈落〉の双子

ドラゴンランス伝説 6 〈奈落〉の双子

続きが気になってしょうがなかったので、一気に読んでしまった。こんなに読後感のさわやかな小説を読んだのは久しぶりだ。終盤に従い、あらゆる思惑が混ざり合い、物語は混迷を極めまったく予想がつかない。未来を知るキャラモンは、タッスルの存在が未来を変えれらることを知り、未来も弟も救おうとする。キティアラは弟を出迎えるために門へと向かい、ソス卿は、キティアラを手に入れるためにキティアラを裏切り、ダラマールは自分のために師匠(シャラーフィ)を裏切る。そして物語は、結末を迎え、すべてはあるべきところに落ち着く。読者がそうであればいいな、と思うところへ。双子は旅を追え、世界は救われる。そして、前作の戦争を経て、ずたずたにされた登場人物の魂に決着がつく。まさに大団円と呼ぶにふさわしい、12巻からなる長大な物語の結末を飾るにふさわしい本であった。
最初は読もうかどうしようか迷っていたが、やはり読んでよかった。でも、このシリーズのカバーの装丁はどうもいまいち。きれいなイラストなのに、わざわざ見にくくしている。