幻の女

幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))

幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))

特に中盤から終盤にかけてのスピーディーな展開がすごい。そして、「え?何が起きたの?」と思って読んでいると、作者の仕掛けた壮大な仕掛けが明らかになり、思わず「やられた!」と思った。ちょっとご都合主義的展開や、冗長なところもあったけど、すべてのエピソードが無駄なく配置された、完成度の高い作品。でも、歴史に残る名作かって聞かれると、そうでもないよ。